【留学】フィンランドごはん事情

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 今回は世界中どこでも気になる『ご飯の話』メイン。

 高校時代、縁あって留学が決まったが、そのときの私にとってフィンランドといえば、ほとんど縁のない北欧の小国にすぎなかった。連想するのは幼い頃見た『ムーミン』、エスニックジョーク漫画『ヘタリア』での大らかな国民性、はたまたシベリウスによる交響詩フィンランディア』のイメージくらいのもの。実際、初めての海外だった。そんなふうにこれからフィンランド旅行・留学・ホームステイを考えている方は参考までにどうぞ。

Fazer社のまろやかチョコレート

 日本からヘルシンキまでは直通便が出ており、わたしは関西空港からFINNAIR(フィンランド航空)を利用してヘルシンキへ向かった。日本政府観光局によると、2016年のフィンランド日本人観光客は10万人。そのためか、ヘルシンキ空港には日本語での案内板があった。「滞在の目的は?」「種子は持ち込んでいますか?」特別な事情がない限り、税関手続きは中学英語レベルでも対応できるだろう。

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 日芬を行き来する便の機内食では、「Fazer」(ファッツェル社)のチョコバーを見かけるかもしれない。日本における明治のような立ち位置で、駅ナカのキオスクから空港まであらゆる場所でお目にかかるポピュラーなブランドだ。1本1~2ユーロとリーズナブルな割に口溶けがたまらない絶品だ。

ジャガイモ!ジャガイモ!サーモン!

 フィンランドの海辺は潮の匂いがしない。バルト海は元々湖だったため、ほぼ塩分が含まれていないのだ。涙の塩分濃度は0.9%だというが、フィンランドの海水の塩分濃度はなんと0.5%である。そんな北欧の海の幸といえばサーモン。ありとあらゆる所でサーモンにお目にかかるだろう。

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 こちらはスオメンリンナ島旅行時に食べたサーモンスープ。フィンランド語ではlohlkeittoといい、クラムチャウダーみたいな感じの味だ。とろみはあまりないが、玉ねぎやニンジンなど野菜から出るとろみがスープの味をまろやかにしてくれる。

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右上はおそらく豆とチーズのスープ。ちょっとすっぱい。

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 こちらはキオスクで3ユーロほどで買ったサンドイッチとミルク、そしてフィンランド名物ベリージュース。

 英語はそれなりに話せるため日常会話は英語で乗り切っていた。ただ現地語がおぼつかないため、ココアだと思って買ったら中身はコーヒーだったという体験をしたことがある。どこの国でも言えることだが、食物アレルギー持ちは現地語をしっかり勉強し確認しないと詰むだろう。

ホテルScandic Paasiのバイキング

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こちらは渡航直後に泊まったホテル・Scandic Paasi 。ヘルシンキ駅まで0.1kmとアクセスが良く、北欧デザインがお洒落なエントランスだった。

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 朝食バイキングではパンの種類がとにかく多く、クッキーやタルトも置いてあった。メニューはベーコン、スクランブルエッグ、チーズ、ゆで豆、野菜、ルイスレイパ(ライ麦パン)、ジャガイモのディルソース、ベリー入りヨーグルト、グレープフルーツ、すいかなど。飲み物はフィンランド名物・ベリージュースやオレンジジュース、ミルク、紅茶、コーヒーが味わえる。メニューは日本のビジネスホテルの朝食バイキングとそう変わらない。

www.scandichotels.com

フィンランドの家庭料理は堅実?

 留学中はホストファミリーの家にお世話になった。家庭料理はハレとケがしっかりしてる印象。欧米らしく毎日同じメニューを食べ続けた結果、日本の食事のレベルの高さを痛感した。あと猛烈に白米が食べたくなる。

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 アワビ形のフィンランド名物・カレリアパイ。フィンランド語ではKarjalanpiirakka(カリヤランピーレッカ)という。ホテルやレストランでもよく見かけるだろう。ライ麦と小麦の生地に、牛乳粥やマッシュポテトを入れて作るパイで、キッシュのような独特な味わいがある。

 この他にも、ブルーベリーパイとシナモンロールをホストマザーに焼いてもらったり、ふかしジャガイモとサーモンを食べたりした。

学校給食はヘルシー

 学費無償のフィンランドでは、高校の給食も無償だ。

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メニューはジャガイモ・ひき肉・人参のスープ、パン。この黒っぽいパンは「ルイスレイパ」と呼ばれる、固いライ麦パンだ。バターを厚塗りしても誤魔化せないくらい酸っぱい。

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 ルイスレイパ、ふかしたジャガイモ、野菜煮込み、刻んだ人参、牛乳。この煮込み、見た目とは裏腹にカレーとは程遠いが日本人好みの味で美味しい。

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 マッシュポテト、ソーセージ、刻んだ人参。この長いソーセージはマッカラといって、サウナ石で焼いたり、スープに入れたりして食べる。ホストファミリーと一緒に大きな湖のほとりで寒空の中、手漕ぎボートにのって遊んだ後、焚火で焼いたマッカラとマシュマロはたとえようもなくおいしかった。北欧の風情抜群だった。

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 鶏肉のフライ、タイ米、刻みキャベツ、ハパンルッコプ(左手のクラッカー)。ヨーロッパらしくパン食なうえ日常の食事はジャガイモとサーモンの無限ループなので、久々に鶏肉の揚げ物&米のコンボに郷愁を刺激されてたまらなかった。

 

フィンランドの教育事情についてはこちら】

andparty.hatenablog.com

フィンランド名物一覧

  • スモークサーモン
  • サーモンスープ
  • ゆでザリガニ
  • きのこのスープ
  • ニシンのマリネ
  • ミートボール
  • トナカイの煮込み
  • ニシンのクリスピー揚げ
  • レイパユースト(ラップランド地方のチーズデザート)
  • ジンジャークッキー
  • シナモンロール
  • ラクッコ(ライ麦パンの中に豚肉や小魚をつめて焼いたもの)
  • カレリアパイ
  • マッカラ

 フィンランドスウェーデンとロシアの間に位置しており食文化でも両国の影響を受けている。西フィンランドボスニア湾に面しサケ、ニシン、マスなどがよくとれ魚料理が豊富だ。東フィンランドは魚と肉を一緒に使うカラクッコが名物。北部ラップランドではあまりの寒さに農作物が育たないので古くから狩猟が行われている。トナカイやうさぎ、鹿、ライチョウの肉を使った名物料理が食べられる。

 どれも日本の食べ物とは全く味が違って風情を感じることだろう。北欧に行く機会があればぜひひとくち試してみてほしい。

 それでは、Kiitos