随時更新。ネタバレなし
紅龍房(こうりゅうぼう)
廃都・稀の中心部に店を構える中華飯店。
錦織嵩嶺(にしこり・かさね)
- 『黄泉街』主人公。
高校三年生。無気力に平穏な将来を望んでいたが、蟲憑きとなったことで迫害される身となり、騒に拾われて廃都・稀へやってきた。
一見して平凡で無害な小市民。内面は打算的で薄情なシニカル体質だが、最後の一線では善人であり、他人を見捨てられない。
アザレア・騒(さわぎ)
- 『黄泉街』メインヒロイン。
二十八歳。中華飯店『紅龍房』の店主。
殺人鬼に襲われていたところをかさねに庇われ、その恩返しとして行き場のない彼を紅龍房においてやることにした。
「人助け」を是とする姉御肌。料理以外はギリギリで生きることしかできず、ぬるい状況だと手を抜く悪癖がある。
マレイチ商工会
廃都・稀で開催される夜市『マレイチ』の商人を束ねる組合。
仕事内容は第二次・第三次産業の経済振興施策や経営支援、輸入品の検疫、定期的な殺虫剤散布、融資など多岐にわたる。
広瀬礼央(ひろせ・れお)
- スピンオフ『犬も歩けば謎に当たる』登場。
十九歳。商工会に所属する鉄砲玉。
硬派。頑固で怒りっぽく暴力的な反面、生真面目で義理堅い。
アスリートへの道を挫折し半グレに属していたが、真理先生によって更生させられ、商工会へ入った。真理先生に心酔し忠実に付き従っている。
谷崎真理(たにさき・しんり)
- スピンオフ『死体はともだち』主人公。
三十一歳。商工会に所属する闇医者。個人的に蟲憑きを研究している。レオ派の本質的な中心人物。
陰険で偏屈な人嫌い。だが、行き場のない子供に対しては面倒見が良く、子供達には『真理先生』と呼ばれて慕われている。
ノラネコ
稀市・西虎区を根城とする浮浪児グループのひとつ。
猫猫(マオマオ)
十代半ばの少女。キャバレーで歌妓をしている。
口唇裂を気味悪がった母に捨てられ、見せ物小屋などを転々として西虎区にやってきた。そこで浩然に拾われ、同じような孤児が集って浮浪グループ「ノラネコ」を形成し浩然の義妹となる。
甘え上手で愛嬌満点の妹キャラ。天真爛漫で家族思い。
巽浩然(イー・ハオラン)
二十七歳。騒の幼馴染で、紅龍房の常連。浮浪児グループ・ノラネコのリーダーで、猫猫の義兄。
豪放磊落、お調子者で自信家なチンピラ。女と煙草と酒とギャンブルを好む。また兄貴肌で面倒見の良い好漢である。食品の卸売の他、掃除夫や男娼など様々な仕事で日銭を稼ぎ、浮浪児たちを養っている。
関西勢
関東地方は災害で壊滅したため、大阪が首都となっている。東京一極集中を反省し、経済の中心は大阪、政治の中心は京都、文化の中心は神戸と分散している。
素襖姫来(すおう・きらら)
- スピンオフ『犬も歩けば謎に当たる』ヒロイン。
自称探偵の美女。『毎日面白おかしく暮らすこと』を求める暴力的なトラブルメーカー。
高校時代に覚虫散の製造工場を潰したことをきっかけに、警察に協力して『蟲憑き探し』を行っている。
椎名八房(しいな・やつふさ)
- スピンオフ『犬も歩けば謎に当たる』主人公。
関西の大学に通う、明るく社交的な大学生。姫来とは高校時代の同級生かつ親友で、ルームシェア中。探偵活動でも助手をつとめる。実は変態マゾヒスト。
素襖成(すおう・なる)
姫来の双子の妹。大物芸人二世タレントとして活躍している。姉に心酔している。
その他①
倫太郎(りんたろう)
かさねのクラスメイトで、友人グループのリーダー格。
文武両道・容姿端麗のいかにもな優等生。人間の感情の移ろいに敏感で気が利く。強い克己心を持ち、良くも悪くも執念深くストイック。
擬き(モドキ)
- スピンオフ『死体はともだち』登場。
瀕死のかさねに蟲を植え付け、亜人として蘇生させた。かさねには死神もどきという意味で『モドキ』と呼ばれている。
ふるまいは永遠の少女。華やかで遊び心があり社交的。だが内面は気性が激しく、奔放でワガママ。他者の弱みを見抜いてつけ込む抜け目ない厄介な少女。
ダビド・スミルノフ
- スピンオフ『死体はともだち』登場。
在日ロシア人。巨躯の港湾労働者。
南雀区の蔦に囲まれた洋館で暮らす子煩悩なシングルファーザー。真理先生とは中学時代の同級生で、晩酌する仲。
温厚でのんびりしており、弱いものを労る優しい性格。だが低IQかつ意志薄弱で、頼りない一面もある。