Diners Cafe
福岡の北九州市にお気に入りのアメリカンダイナーがありました。わたしが生まれてはじめて訪れたダイナーでもあります。
北九州市は九州コミティアの開催地ですが、博多駅から新幹線で1時間という遠距離。足繫くとはいかずとも数回通っていました。
ここに入るまでの道のりは、Mike&Brenda Suttonの「We'll make it」を聴いて気分をあげることにしていました。ドアを開くとそこは異世界。往年のダイナーをイメージした店内ではネオンが瞬き、オールディーズがたえまなく流れています。異国というよりは、知らない映画の中にそのまま足を踏み入れたような気持ちになります。
イントロが好きなのであえてリミックス版で
店主さんは若い頃に「アメリカン・グラフィティ」という青春映画を見たことでダイナーにあこがれを抱き、何年も修行してお店を出したらしい。その気持ちよくわかります。実際ご飯はとてもおいしくて、カルボナーラやカントリーハンバーグやらカロリーの高そうなメニューが盛り合わせられたボリューミーかつお手ごろなランチでした。ウエイトレスのおねえさんはとても愛想がよくて、わたしがランチを食べ終わったあとまったりしていたら、愛想良くにこにこしながら「サービスです♪」とコーヒーを出してくれました。
しかし久しぶりに出向いたところ店に活気がない。営業日のはずだけど?と思ってその場で調べたところなんと数か月前に閉店してしまっていた。33年ほど経営されていてお店の方も若くはなかったので「今まで営業してくれてありがとう、その最後の数年だけでも訪れることができて良かった楽しかった」という感謝の気持ちがありつつ、あのランチにもおねえさんにも空間にも二度とめぐりあうことができないんだと思うと本当にさみしかったです。塗装のはがれかけた窓から往来を眺めて、古い洋楽を聴きながらボリューミーなハンバーグを食べる時間がいとおしかった。
閉店からの、復活⁉️😲
そんなお店が2022年4月、新しいオーナーさんの手によって復活し、居抜きでハンバーガー店になったそう。ウマ娘の影響で小倉競馬場を見物したあと、一杯ひっかけて帰りたかったもので、2022年冬に夕飯を食べに来店してみました。
内装はまったく変わっておらず、照明がかなり明るくなっていました。
お店の人選定なのか、ディスコのベストアルバムでも買って流しておられるのか、内線ではThe・80's!といった有名ナンバーが絶え間なく流れていました。ねえ!好き。
E,W&F「September」「Boogie Wonderland」とかMichael Jackson「Rock with you」「Don't Stop 'Til You Get Enough」Bee Gees「Night Fever」「Stayin' Alive」ABBA「Dancing Queen」「Gimme Gimme Gimme」みたいな。
注文したのはカシオレ、ダイナーズバーガー+チーズトッピング、ポテト。
カシオレは度数弱めでした。ハンバーガーはおすすめされた『ダイナーソース』というソースで頼みましたが、ほかのソースでの味変も可能だとか。
このポテトの出し方可愛くないですか……⁉️😭 サービスでアイス、もらっちった🍨
オーナーさん交代でお店のスタイルが変わってしまうことを懸念していましたが、長年大事にされていた雰囲気にまた新しいアレンジが加わったのだなと思いました。近くにお立ち寄りの際はぜひ。