出雲市:出雲大社
出雲大社は、春日大社・日吉大社と並んで『日本三大大社』ともいわれる歴史ある神社です。真っ白な第一鳥居を抜け、神門通りをまっすぐ行くと木製の鳥居が見えます。これが秋の出雲駅伝でおなじみの『勢溜の第二鳥居』です。壮観。
春らしく花が咲き誇る境内はこんな感じ。中では白兎やスサノオノミコトの銅像が見られます。よく近隣の大社小中学校の子どもが遠足や写生大会に訪れている姿が見られます。
神宮など一般の神社では「2礼2拍手1礼」が基本の参拝方法ですが、出雲大社の参拝方法は特殊で、正式な参拝方法は「2礼8拍手1礼」です。理由は8が縁起のいい数字だから。とはいえ拍手の回数が多すぎるので、5月の大祭礼以外では簡略化して「2礼4拍手1礼」の作法で参拝します。
ちなみにこの本殿の裏側に正面参拝のための小さなお社があります! どちらもお忘れなく。
有名な大注連縄は本殿ではなく神楽殿のほうです。
ここは「大注連縄の端に小銭を投げ入れて引っかかると幸運が訪れる」というジンクスがささやかれていました。かつて注連縄の下には人だかりができ地面には大量の小銭が散らばっていましたが、2014年ごろに危険性を考慮して柵が設けられ、現在は小銭チャレンジが出来なくなっているようです。
神門通り
第一鳥居から第二鳥居までの間は約700メートル。お土産物屋さんやカフェが並んでのどかな街並みです。
こちらは『みつばち工房 花の道』のはちみつソフトクリーム。甘くておいしい!
- 『SANBE BURGER』
店内のアメリカンな雰囲気もボリューミーなバーガーの味も抜群です! テラス席もあり雰囲気は十分。
- 『出雲ぜんざい餅』
出雲大社を出てすぐの好立地。真冬に訪れたのですが、畳敷きの店内にストーブが焚かれていて民話の中に迷い込んだような良い雰囲気でした。おすすめはもちろんぜんざい。
古代出雲歴史博物館
最後に古代出雲歴史博物館について。出雲大社から徒歩2分、ナイスな立地の博物館です。古代の出雲地域は日本の中心地として栄えていたため、関連ある国宝級・重要文財を多数取り扱っています。常設展示をさらっと見るだけなら1時間もかからず、さっくり回れる場所です。常設展示は撮影自由。
常設展示の見どころは、国宝の銅剣と銅鐸(どうたく)。1983年の遺跡調査で、それまで日本で見つかっていた銅剣総数を超える 358本の銅剣が発見されました。古代出雲の影響力の大きさを感じさせられますね。一列に並んだ300本以上の銅剣、その上できらめく金の剣は壮観でした!なぜこんなに大量の銅剣が埋められたのかはまだ解明されていないそうです。
古代出雲文化の謎は銅剣だけではありません。底のない壺を墓前に置く風習があったそうですが、これもなぜ行われていたのかがわからない。巨大な出雲大社をどう建造したのかもわからない……。なんだかわくわくしますね。
松江市:カラコロ工房
松江市はさかえが生まれ育った街です😃
この街は全国に12しか残っていない現存天守・国宝たる松江城を構える小さな城下町。松江藩中興の祖とされるのが、大名茶人として『不昧公』の名で親しまれる松平家7代藩主の松平治郷(1751~1818年)です。それゆえに松江市にはお茶の文化が色濃く残り、隣接する出雲市よりもカフェや喫茶店が多いです。スタバの島根初出店も松江市だったし…
こちらはカラコロ工房。昭和初期に建てられた旧日本銀行松江支店の外観をそのまま受け継いでいます。暖炉やシャンデリアなど当時の風情が残り、レトロとモダンが融合した不思議な和やかさがあります。中にはお土産屋さん、雑貨店など女性ウケしそうなかわいらしいお店が詰まっています。1階『カフェorange』のジェラートは、口に入れた瞬間に甘味がとろけるさまが絶品。おすすめです😃
水路沿いに店を構えるのは『珈琲館』。少し値は張りますが高品質なコーヒー、近代ヨーロッパのような華やかな内装と落ち着い空間を提供してくれる喫茶店です。
島根周辺は落ち着いた雰囲気が流れており、都会を離れて日本文化の真髄に思いを馳せるのにぴったりです。機会があれば訪れてみてくださいね😃