ふごとマンドリカルドと私

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 2020年の自粛期間、引きこもり勉強の息抜きを支えてくれたのがFate/GOだった。私とFGOの出会い(インストール)は2020年の年初。コロナの足音で疲弊していた時にTLのオタクたちが盛り上がってるのを見て始めたはいいものの、マイナー嗜好のサブカルクソオタクの自認があったので「型月?Fate?今更そんな大手コンテンツにはハマらないわよ!」と思っていた。案の定進捗は冬木・オルレアンを数か月かけてダラダラ回る程度。ワイバーンだ!→戦闘 ワイバーンだ!→戦闘の繰り返しのシナリオがキツくて「このソシャゲ、本当にストーリーがいいって言われてるのか?」と疑った。また私は事前に攻略も読まずリセマラもしないで始めたので、初回ガチャで来てくれたレアキャラがすべてのクラスに弱点を突かれて死にまくり、まったく戦力にならないことにも萎えた。(※バーサーカークラス。使い方がよくわかっていませんでした)

 ところが4月の初め、たわむれに回したガチャであるキャラクターを引いて一気に気が狂ってしまった。

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 マンドリカルドくんである。

 彼はFate/GO二部五章で登場したキャラ。私もゲームを始める直前に「シナリオで大活躍し登場年のバレンタインイベントでチョコ獲得数一位」という情報だけはぼんやり知っていた。で、いざ育成に手を付けるとこの男、あざとかわいいのだ。マンドリカルドのどこがいいってすべてですよね。見てくださいよこの公式動画サムネだけでもうかわいい。ギンカ先生による美麗ビジュアル、三白眼・ワックスキメたやんちゃヘア・タタールの王らしい民族衣装。台詞もあざとかわいい。もともと暴君としてブイブイいわせてたけど今や予防線張りまくりの卑屈キャラ、主人公に懐いていてフレンドリーに接してくれて感情分かりやすいわんこ描写、ラノベの主人公みたいなやれやれ属性……。卑屈だけど頑張りやなキャラが大好きな私は一気に気が狂い、貧弱な装備の中セプテム・オケアノス・ロンドンを休日三日でまとめて踏破した。推しのためにコンテンツを駆け抜けるのは楽しい。マシュも隣で筋肉痛になっていたことだろう。

 私は高校生までろくにソシャゲとの縁がなく、FGO一部がクライマックスを迎えた時も周囲のオタク女たちがキャッキャしているのを特に関心もなく眺めていたんだけれど、その時ばかりは「こんなに楽しいならもっと早くから始めておけばよかった!」と強く思った。小学生の時にポケモンが大好きだったので、戦闘システムを理解さえすればハマるのも納得。

 一部を中盤までクリアしたところで調べてみると、私はある壁にぶち当たった。さかえがいるのは一部中盤、愛しきマンドリカルドが出てくるのは二部五章。彼に辿り着くためには、ありえんほどHP硬い太陽騎士ガウェイン、強烈なデバフを繰り出してくる一部ラスボス・杉田智和、全ての防御を貫いて一瞬でHPを溶かすアルジュナオルタなど数々の難所を潜り抜ければならないのだ。

 しかし私は運がよかった! 初めて引いた星5のアナスタシアちゃんを姫プしながら進んでいく。星5配布で孔明をゲット、ライネスちゃんやマーリンも無事お迎えし、NP配布サポーターには全く困らずにさくさく進んでいった。中盤以降からは、フレンドのスキルマ凸カレアルジュナオルタ&孔明マーリンですべての雑魚エネミーを蹴散らしていく楽しみを覚え、特異点を荒らす破壊神と化した。最早私が杉田智和である。一部六章は噂通り難戦続きで、コンティニューを濫用しつつもラストのシナリオを読み終えて「冒険したな……」と涙をこぼしたのはいい思い出。アニメ化された七章バビロニアは安定の出来で、ボロボロのキングゥを見て泣いてしまった。終局特異点はまたアルジュナオルタとコンティニューでゴリ押しした。友情(フレンドのサポ)の力、最高!

 一章クリア後すぐには二章に進まず、戦力育成のために一・五部へ向かった。なぜなら、私はムキムキに鍛え上げてマスターとしての優秀さをこれでもかとマンドリカルドくんに見せつけなければならなかったからだ(使命感) Twitterで話題の某ネタキャラが出てくるアガルタは終始ニヤニヤしながら進められ、セイレムでは敵勢力の使者・リンボ(蘆屋道満)と一緒に魔神柱を倒した。下総はめちゃくちゃ難しかったけど福袋で来てくれたクレオパトラちゃまとライネスが大活躍。夏イベではマンドリカルドくんが新たな友人とともに登場しててニコニコ。

 

 春に一部を、夏に一・五部を、秋に二部をクリア。そしてFGOをインストールして1年経ち、私はついにアトランティスへ足を踏み入れた。序盤、「俺だって本来は最優のセイバーだ――まあ武器はただのこん棒だが」「今のクラスはライダーだ――まあ馬は常時展開できないのだが」といらん予防線を張る独白で稲妻に撃たれたようだった。推し! 推しの匂いがすぐそこからする!「できない、できない、できない。なんにも、できやしない」と卑下する台詞を見て、喜べ! あたしは君のためにここまで来たぞ! とはしゃいでしまったよ。

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Wマンドリカルド。接待クエかと思うくらい安定してた

 メインストーリーで初めて接したマンドリカルドくんは、言葉を選ばずに言うと手篭めにしたいくらい可愛かった。そして、ボーダー内でマンドリカルドがかけてくれた台詞……。涙無しには見られないね。「普通、英霊としてぱっとしない、三流サーヴァント」と卑屈になりながらも、決してあきらめず、最後にはあんな男気を見せてくれて本当にかっこよかったです。

 アトランティスは全体的にアドベンチャー少年漫画みたいな爽やかさがあって本当に面白かった! 劣勢から始まり、仲間との離別を経験しながらも大逆転。仲間のイアソンは熱いし、バーソロミューは格好良いし、アキレウスは器がデカくてイケメン、千代女ちゃんはかわいい、コルデーちゃんの恋心には酔いしれた。カイニスと双子が立ちはだかってきたので、自前の宝具マカイニス・双子を存分に使ってボコボコにするのが楽しかった。敵鯖でストーリーを進めていく皮肉な楽しみ、あるよね。

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 こうして、マンドリカルドくんに会うためアトランティスを目指す旅は幕を閉じた。

 アトランティスクリア後、メインストーリー攻略は一旦お休みし、周回やフリクエ攻略に精を出してゆったりとした日々を過ごしている。先日追加された幕間では、彼の中で「友」という関係性がどれだけ尊いものなのか見せつけられ、しかしこれからも仲間としての関係性を大切にしたいと思わせられた。今でこそ別キャラを最推しに据えて伝承と聖杯を捧げている私だけど、彼がいなければアトランティスを目指していなかったし、SNなど原作に触れることもなくアプリ自体アンスコしていただろう。彼はFGO・型月という巨大コンテンツの中で、たったひとりの私の原点だ。

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 メモリアルクエストではマンドリカルドくんをアタッカーにして誰一人欠けることなく杉田智和を倒した。ありがとうFGO、6周年おめでとう。コロナ下のいい憂さ晴らしどころか、こんなにゲームに夢中になったのは本当に久しぶりだった。マンドリカルド水着霊衣ください。